私的、産院の選び方&ポイント
1人目は割と大きな病院で産んで、今回選んだのは、近くの小さな個人病院。
色々悩んだけれど、前回の病院でもっとここに気をつければよかった……という点もあるし、今回選んだ近くの産院でも、この点を見逃さずに考えればよかった……と、後悔の点がいくつか、ある。
2度目なのに後悔の点が出てきちゃったのが、残念すぎだよ、わたし……。
産院選び3度目は、ない、と思うけど、それでも一応、備忘録的に、メモしておく。
1.値段!
これらもちろん、重要。病院によって、値段はかなり変わってくる。
産後の入院生活が豪華であればあるほど値段は高くなるし、病院が大きいか小さいか、整っているか、緊急事態が起きてもその場その病院で対処できるか、など値段が大きく変わってくる。
地方と都内近郊でもまた違うかとは思うのだけど……。
個人的には、初めての出産は、大きめの病院、何があっても対応してくれる(救急車で別病院に運ばれる心配のない)ところがオススメ。
2度目の出産は、1度目の出産を体験してみて、何を重要視するかによると思う。
私は、1度目は無痛分娩にも対応してる大きな病院にした。
そこが当時住んでた家から1番近い&主人の勤務先からも近いからっていうのが1番の理由。
値段は、どこも大差ないと思ってたいして見なかった。
今思うと、結局、産むのって自分と赤ちゃんの力しかなくて、あの長時間に及ぶ信じられないほどの痛みからはお医者さん助産師さんも誰も助けてくれない……のだから、普通分娩であそこまで高くなくてよかったかなあ、と思う。
これも安産だったから言えることだと思うけれど……。
2.場所
立ち会い出産希望の人は、病院の場所は重要だよね。
勤務先から近くにしたから、会社のお昼休みに抜け出して、赤ちゃんとわたしに会いに来てくれたりもして、そこは嬉しかった。
里帰りするのかどうかも大切。
言うまでもないことだけど。
家、実家、夫の勤務先……どの近くにするか、産後のことまで考えて決めるとベスト。
3.上の子問題
2人目だと出てくる、産後の入院中上の子どうしようか問題。
一緒に泊まれる病院もあるけど、先輩ママからも話を聞いて、やめたほうがいいんだろうなって感じた。
まず第一に上の子の世話で母体の回復が遅くなるし、産後で疲れてる中で新生児のお世話+上の子の遊び相手、なんてできるはずない!
部屋でずっとDVD見せておく、ぐらいしかなかったみたいだし……公園にも連れ出してあげられないし。
保育園に通っているなら、そのまま夫や両親の力を借りて普段通りの生活を、通っていないなら、一時保育などの検討がいいんじゃなかろうか……もちろん上の子の性格にもよるけれど……。
4.産後の入院中の食事
入院中の楽しみは食事しかない。
食事が、楽しみと思えない病院はやめたほうがいいと思う。
産後は予想以上に疲れてるしストレス溜まってるし眠れない。
眠れなくても食事が美味しくて楽しみであれば、頑張れる。食べることが好きなわたしはそんな簡単なやつだった。
病院によっては、お祝い膳してくれたりもするから、そこもチェック。
今回の産院は地元のケーキ屋さんのケーキがおやつに出て、寝る前にハーブティーとビスケットが出るんだって!!
料理もボリューミーで美味しい手作り♡
それに惹かれて(つられて?)そこに決めたようなもんです。
5.夜間の新生児のあずかり
完全母子同室だと、赤ちゃんとずっと一緒にいられて、それはそれで幸せ、ペースも速くつかめるし、母乳の出もたぶん、早くよくなる。
けど。
辛いんですよ産後に夜眠れないのは……授乳室は寝てくれない赤ちゃんと気力喪失した戦士たち(ママ)だらけ。
朝日が昇って明るくなる授乳室。
そこには共に戦った戦士たちがいる。無言だけれども、朝日とともに何かキラキラしたものが授乳室の空気に漂っている。そう、一晩乗り切った、お互いを誉めたたえ、これからわずかな休息を得られる安らかな気持ち……
。
戦友という名のママ友の誕生。
ほんとに、辛かったら夜は預かってくれる病院がいいです。
前回は完全母子同室で、今回は預かってくれるところ。やったぜ。
産後は上の子もいるし、がっつり休む予定。そう、ホテルライクな日々を過ごすんだ。
6.産院内のコンビニ
ここ、今回見逃してた……。
産院内にコンビニやカフェがある病院って、かなりいい。
まず、陣痛中は食事は喉を通らないと思ったほうがいい。
食事は出てくるけどこんなクソ痛いのに食えるかバカヤローむしろ痛すぎて吐いてるんだ、食べ物を持ってくるなバカヤロー!てなりますほんとに。
こんなときでも喉を比較的通るのが、プリンやアイス、ゼリー。
ポイントは、冷たくて喉越しが良いものです。噛まなくてもいけるものです。
わたしはこれらで気力を保ちました。(甘いもの好きなんで)
で。もちろんこのときパシリになるのは夫。実母の可能性もあるし、1人の場合も人によってはあるかと思うけど……基本的には、そばについててくれる人は夫だと思う。
陣痛はいつやってくるかわからない。
いつでもそれら頑張りの糧を入手できる場所が産院内にあると、かなり楽ちん。
夫も楽ちん。
夫すぐ買ってこれる。
わたしすぐ食べられる。
ウィンウィン。
これが、病院の外でもすぐそばであればいいんだけど……遠いと辛い。
陣痛でうめいてるお母さんも辛いし、使いっ走りの夫も辛い。
今回の病院、近くにコンビニないんだよなあ……アイス食べたい買ってこいってなったら、主人は駅まで車で買いに行かなきゃいけない……。
アイスなんて常温で保存できないから入院準備の中に入れとくこともできないし……。
はあ…陣痛中頑張れる気がしない…。
アイスは冗談にしても、飲み物は必須。キンキンに冷たいとかなり良い。
陣痛中はほんとに暑い。汗だく。
生ぬるいお茶なんて飲んでられるかって感じ。
わたしはスポドリ飲んでた。
もちろんストローキャップつけて。
どんな体勢でも水分摂取できるストローキャップは必需品です。
絶対買ってください。
あとスーとする汗拭きティッシュ?とかもあると気持ちいい。
7.入院中に病院側が貸してくれるもの
これも大事!
今回、パジャマもバスタオルも持ってかなきゃいけなくて荷物がすごいことに……。
陣痛が来たとき、1人だったら。
破水したとき、1人だったら。
当然荷物も自分1人で運ぶしかない。
そのとき荷物が少ないに越したことはない。
産後は赤ちゃんもいるし、持ち帰りの荷物の少なさ、大切です。
パジャマやバスタオル、フェイスタオルは、病院側が準備してくれると楽。
毎日綺麗なものを遠慮なく使えるしね。
入院中、赤ちゃんから離れてシャワーに入るのはかなりリラックスします。
シャワー後に昨日も着たパジャマ…より、やっぱり洗いたてのパジャマのほうが、気持ちよく過ごせる。
今回、パジャマタオル類持参だけど、日数分持ってくとかさばるし、主人に毎回タオル新しいやつ持ってきてとも伝えにくい……(仕事がかなり忙しいので……)
実母に頼もうかなあ。
でも実母もパートだけど毎日デスクワークで働いてるし。
どうにかなると思うけど、色々考えるの面倒だし、やっぱり病院が準備してくれてるのが1番。。
以上、7点かなー…途中で病院じゃなくて持ってたほうが良いものの話題が混合してますねすみません…。
家族全員がそろってるときに破水なり陣痛くるなりしてくれますように…。
そして逆子が治りますように…。
これだから理系は②
お祭りに行く途中に、大きな虹。
青空にかかってた。
午後に雨がザッと降ったからかな。
家族で歩いてお祭りに行けるのも嬉しいし、妊娠中に家族みんなで時間たっぷり散歩もなかなかしてこなかったし、嬉しくて、虹までかかっていて、嬉しくて。
私「あー! 虹!」
旦「あ、うん」(ポケモンゴー中)
私「大きいね〜綺麗だね!」
旦「ね」(ポケモンゴー中)
私「午後に雨降ったからかなあ、きれーい! すごいねえ」
旦「虹はただの光学現象だよ。光が屈折して反射してるだけ」
私「知ってるけど」
旦「それに今見えてるのは半円だけどほんとは」
私「円でしょ、丸なんだよね、知ってる」
旦「そうそう。で……」
まぁいいんだけどね。
早く息子くん大きくならないかなあ。
虹を見つけたら一緒に騒ごう。
お父さんをほっといて。
なつやすみ
やったあ夏休み。
ツイッターで従姉妹の娘ちゃんがつぶやいてた。
はっとした。
そか、もう夏休みか。
夏はしたいことがたくさんある。
かき氷食べたい。
花火見たい。
バーベキューしたい。
お祭りに行きたい。
水族館に行きたい。
エッグスシングスのパンケーキを食べたい。
海に触れたい。
庭でプールと花火をしたい。
夜の散歩をしたい。
ハッカ油のお風呂に入りたい。
スイカを食べたい。
メロンを食べたい。
星空を見たい。
こんな感じ。
でも、妊娠中&1歳児がいるから、できないこともたくさん。
大きな花火はあきらめ。
浴衣も着れないし、そもそも人の多さを考えると、ベビーカーは無理、夏だからだっこ紐もきつい、わたしが妊娠中だから長時間だっこもできない。
お祭りは地元の小さなお祭りに行こうかな。
小規模好きで夏祭りの雰囲気ないかもしれないけど、、それでも、屋台でたこ焼き、焼きそばが食べたい。
かき氷屋さんもあるといいな。
ほんとは、最近はやりの豪華でフワッフワらしいかき氷、気になるけれど…荒く削られた氷にシロップがぴしゃーってかかってるやつも、それはそれで、良い。
シロップ、どれも味はあまり大差ないけれど、私は絶対にイチゴを食べる。
だって、舌も唇も人工的な赤になるでしょ。
真っ赤な唇から、真っ赤な舌がちらっと覗くのは可愛いと思うから。
同じ理由でブルーハワイは絶対に食べない。
青くなんてなりたくない。
お庭でプールは、こないだ、できた!
泣いちゃったから、慣れさせたいし、またやりたいな。
花火は買ってくればいい。
庭じゃできなさそうなら、公園でも…隣の公園は後片付けちゃんとしても、禁止かな。
ハッカ油のお風呂…妊娠中は微妙みたい。なんでだろう。残念。。
メロンもスイカも、どこかで食べなきゃ。
丸ごと1つ買って食べたいけれど、1人じゃそんなに食べきれない。
小さなものもを丸ごと買おうかな。
星空は今度、長野に旅行に行ったときに、必ず見なければ。
エッグスシングスと水族館は江ノ島に行けばオッケー。
これはクリアできる。海岸沿いに車を停めてもらって、ほんの少し、海に触りたい。息子くんもちょびっと触れるといいな。
夜の散歩は本当は今すぐしたい。
昨日実家に行って、実母と喧嘩をした。
喧嘩をすることはしょっちゅうで、その度に私は大事な人を嫌な気持ちにさせたと激しく自己嫌悪と絶望感を抱いて、常に家の中で涙がだだ漏れの状態になる。
実母は案外何も思っちゃいなくて、ケロっとしているんだけれど、傷つけたとこっちばかり落ちていく。
だからもう、離れたほうがいいのかもしれない。
嫌な気持ちにさせたくない。
嫌な気持ちにさせたと思って、だれ構わず涙が出る状態になりたくない。
もう1人じゃない、子どももいる、甘えていつまでも涙流しっぱなしでいいわけがない。
会わないと言ってタクシーで帰宅したけれど、主人は毎日朝帰りだしお腹に赤ちゃんいるし1歳の息子もいるし、確実にこれからお母さんがそばにいてくれたほうが助かるのは事実。
でも自分が困った時だけ助けてもらおうとするなんて虫が良すぎる。そんなことはできない。
ああ夜の散歩に出たい。
何も考えず何も感じずポケモンゴーもしないで1人でテクテクとあてもなく歩きたい。
お腹にいるから1人でなんて本当はもうできるはずがないんだけど。
苦しくなるとすぐに、ここからいなくなりたいとか、どこかに行きたいとか、思う弱さもどうにかしたい。
人はこういう時お酒を飲むんだろうか。
何もしたくない。
誰にも会いたくない。
ひとりでいたい。
だけど息子はいる。
わたしはここにいるしかない。
飲み会&朝帰りは父親だけが許されるという空気。
共働きなら。
同じくらいの収入なら。
子持ち夫婦でお互いの飲みの頻度、朝帰りの頻度も同じくらいあっていいのだろうか。
職場にももちろん寄ると思うのだけれど。
もしも同じ程度の収入でも、やっぱり、母親側は飲み会はできるだけ控えたほうがよくて、朝帰りなんてもってのほか、のような気がする。
どうして父親側だけ許される風潮なんだろう。
どうして終電までに帰るっていう約束が飲み始めると守れないんだろう。
楽しくなって帰りたくなくなるからだと思うのだけれど。
特にもう、期待をしていないから、飲み会の頻度は、言わない。し、飲み会で遅くなるばかりじゃないし、仕事が終わらなくて帰らないこともしょっちゅうあるし。
そんな大変な仕事をしているのだから、大好きなお酒を家庭じゃない場所で気楽に飲みたいのも理解できるし。
専業主婦だから何も言えないし。
どうしてじゃあ、こんなにため息をつきたくなるのかというと、やっぱり、父親だけ飲み会&朝帰りが仕方ないよなっていう空気には納得がいかない部分があるからだと思う。
あと、この人と結婚したから、もうずっとこうなんだろうなっていう小さな絶望。
帰ってこないっていうのを毎週体験しなくちゃいけない。
あとは、今は子どもが小さい&妊娠中で、自分ひとりのプライベートの時間が全くないのも、余計にため息がつきたくなる原因だと思う。
大好きだけど離れたい。
ゆっくり本屋くらい回りたい。
仕事をして一つのことを集中してやり切りたい。
自分のペースでご飯が食べたい。
友達と居酒屋さんに行きたい。
毎日もっと話が通じる会話がしたい。
こんなことを思ってしまって情けない。
二人目生まれてから年子育児ができるのだろうか。
しないといけない。
二人目が生まれても旦那さんに特に何も協力は見込めない。
仕事じゃ仕方ない。
仕事をしてくれないと私たち全員が食べていけない。
何をしてほしいのかもよくわからない。
たぶん全部仕方ないから、どうしようもないのだけれど、息が詰まって泣けてくる。
わたしがしていることは、無料のベビーシッター&無料の家政婦&無料の本番アリ風俗嬢と同じ。
疲れてくると向こうからの愛が感じられなくて(そもそも一緒にいる時間も少ないし)旦那さんも息子も大好きだけれど、だだっぴろいアスファルトの上で電線と青空しかない場所で、じりじり太陽に焼かれている気持ちになってくる。
どこへもいけない。
これだから理系は
海外旅行に大学生のころ散々行った。
全部、自分で稼いだお金で行ったから、誰にも文句を言わせなかったし、誰も文句を言ってこなかった。
ツアーだったけれど、それでも、全然良かった。
スペイン、イタリア、デンマーク、チェコ、カナダ、ドイツ、フランス、オーストリア、台湾、中国、などなど。
今のうちしか自由な時間がないから、絶対に社会人になる前に行きたくて、たくさん行った……のはいいのだけれど、行きたかったけれど行けなかったところが、まだたくさんある。
そのうちの一つに、ウユニ塩湖がある。
一度はネットで見かけたことがあろう。あの素晴らしい湖。写真を撮れば空と水面が鏡写しになり、異世界のような、天国のような、非常に清らかな絶景が広がっているところだ。
行きたかったなあ、またいつか行けるかもしれないけれど、いつだろうなあ。ひとまず子育てが終わってからだから少なくともあと20年後、30年後だろうなあ……。
普段は息子の世話に追われてそんなこと思い出しもしないのだけれど、この記事を見て、急にウユニ塩湖が頭の中で主張し始めた。
なんと!!!!!!!!!
日本に!!!!!! ウユニ塩湖が!!!!!!
これはもう、行くしかあるまい。それもなるべく早く行くしかあるまい。
お腹が大きくなりすぎたら無理だし、二人目臨月入ったらもう無理、二人目生まれちゃったら余計無理!
そう思って、今朝、朝が極端に弱い旦那さん(何とか二階のベッドから下へ降りてきてだけどまだ立っていられなくて、コーヒーメーカーで入れてあげてあったアイスコーヒーを一口飲んでそのままソファになだれ込んで沈殿してた)に記事を見せた。
私「みてみて!」
旦「……む」
私「みて、ほら、ウユニ塩湖みたいに、綺麗なとこが、こんな近くにあるんだよ。行きたいねえ。ほら」
旦「……」(ちらっと私のiPhoneを見る)
私「ね? そんな遠くないし、綺麗だろうなあ」
旦「でも干潟だよそれ」
私「は」
旦「木更津でしょ知ってるよ。でもそれは所詮、塩湖じゃなくて干潟なんだよ」
私「……」
旦「僕はむしろその写真を撮った人の技術がすごいと思うよ。干潟だから波風とか水面がゆれてそんな写真なかなか撮れないだろうに。それを空が綺麗に映る瞬間を見逃さずにしかも空を綺麗に反射させている角度でシャッターを押せたんだからすごいとは思う。でも、それは干潟だ。わざわざ干潟を見に行くの?」
私「で、でも、こんなに綺麗に……!」
旦「実際、目で見たらこんな綺麗な状態が続いてるのはありえないよ。だってただの干潟だもん」
私「でも」
旦「ムツゴロウとかいるんだよ干潟って」
私「……」
ムツゴロウじゃないそんな話をしたかったんじゃない。
だから理系はいやなのだ。
■
■
でも今日は息子の誕生日
何度も夜中に目が覚めた。
旦那さんが帰ってきたらごはんの準備をしなくちゃ、と思って、ずっとずっと、うっすら、月明りだけが真っ白で、真夜中の真っ暗な海の上を溺れないように浮いていた感じ。
今日は給料日だから旦那さんの好きなものを作ったし、会議だと言っていたからきっと疲れ切って帰ってくるはずだし。
帰ってきてお疲れさまと声をかけてご飯の準備をしなくちゃ。
そう思っていたから、息子がたまにうつ激しい寝返りのたびに起きて、スマホをチェックして時間を確認してラインをチェックして何かメッセージがきていないか、確認した。
夜、最近寝室の窓を10センチくらい開けているから、夜風がふうふう、頬を撫でて。
乾いた冷たい透明な水が頬っぺたを転がっているみたいで、とても気持ちが良いんだけれど、その夜風はすごく寂しさを増長させるものだった。
結局、旦那さんが帰ってきたのは夜中の3時とか4時で、ご飯を食べるはずもなく、くたびれたと言って、お酒の匂いをさせながらベッドの中にもぐりこんだ。
お酒の匂いをさせたままお風呂やシャワーにも浴びず、ベッドの上に寝そべるのは本当は好きじゃないんだけれど、そんなことも言えず、わたしはおかえりなさい、お疲れさまと呟いて旦那さんの寝息が聞こえるまでじっと窓の隙間から夜を見ていた。
いつの間にか眠ったみたいで、息子の寝相と泣き声で朝が来たとわかって、起きたのだけれども、結局、旦那さんが帰ってきてからも、わたしは溺れないように必死だったみたいだ。
一晩中、真夜中の海の真ん中を、溺れないようにゆらゆら揺れていたわけだから、朝起きてからもずっと疲れた感じが抜けなかった。
でも今日は、息子の誕生日なんだ。
二人目を妊娠していてナイーブになっていたとしても、つわりがで気持ち悪くて仕方なくても、それでもこんな気持ちで朝を迎えたくなかった。
幸せな一日のはじまりっていう気持ちで迎えたかった。
飲むよりも何よりも家に帰ってきたいと思ってもらえるようにするには、どうすればいいんだろう。缶ビールをちゃんとお家に常備しておけばいいのかな。
わたしが息子を寝かしつけたまま一緒に寝ないで、リビングでしっかり帰りを待っていればいいのかな。
部屋がもっときれいだったらいいのかな。
妊娠中なんです、少し良くなったとはいえ、つわりできついんです、息子も一歳になって目が離せないんです、一日中息子としか一緒にいなくて、息が詰まるんです、でも具合が悪いから外に出る気力もなかなか出てこないんです。
お酒を飲んできたから、手土産につわりのことも心配してくれてアイスやジュースを買ってきてくれるときもある。
それはそれでうれしい、けれど、アイスやジュースを買う時間があるなら、もう一本早いバスに乗って帰ってきて。
アイスやジュースを買うお金があるならば、自ら率先して、自分のお小遣いの内訳をしっかりわたしに伝えて、飲みがお小遣いの範囲内であることをわたしに示してわたしを安心させてほしい。
家を建てるお金を貯めるための口座、自動引き落としされるものを作ったよ、など、言わなくても動いてほしい。
わたしがお金の話をすると(と言っても平日はほとんど話す時間がないからラインで文章にしておくることになるけれど)あとから、このラインの文章を怒りに任せて打ったんだろうけどさ、と前置きで言われて、そんなことない、と驚くと一緒に悲しくなる。
そういうふうに、彼には思えたわけで、わたしが怒っていると思って彼も不快になったに違いなくて、そんなつもりは全くないのに、わたしはまた人に不快な思いをさせていると思うと、本当に、もう、一切お金の話をわたしからしたくない。
わたしはお金の話をしないから、どうか、勝手に動いてほしい。
そう伝えたらまた怒るのかな怒るのかもしれない。
お小遣い内でうまくやっているのだと、これは全部経費で出るのだと、ちゃんと証明してほしい。
飲みのときはほとんどだいたい毎回タクシーで帰ってくるけれど、それもきちんと経費なんだと安心させてほしい。
お小遣い内でやれていない=気が付いたらお金がなくなっていた、息子の児童手当も使ってしまったことに気が付かなかったっていう状況にもう二度となりたくない。
もっともっとお金にうるさいケチな人になってほしい。
不安ばかりでいっそこのまま切迫流産にでもなってしまいたい。
絶対安静になってこの不安の原因はあなたのお金の不透明さにあることを言えたらいいのに。
いくら多く稼いでもその分使ってしまうならば意味がないの。
目的のために貯蓄しようと動けない(余った分をためていけばいいという考え方)じゃ、ダメだとわかってほしい。
わたしより8つも上なのだから、お金の使い方のことで不安にさせないでほしい。
あと、朝が弱いのもわかっているけれど、自分で起こされなくても起きるようになってほしい。
でも今日は息子の誕生日なんだ。
わたしがすべて嫌に感じて疲れて泣いてしまうような日じゃ、ダメなんだ。
息子が生まれてきてくれた瞬間や、破水して病院に向かったときのはなし、そういう話はお花畑のお花の数くらい、たくさんある。
わたしと旦那さんはそれを共有できるはず。
一緒にいろいろな色とりどりのお花を見つめて、そうだ、こんなこともあって、あんなこともあって、と仲良く話ができるはずなのだ。
でもきっと今日も仕事が忙しくて帰ってくるのは早くて午前0時くらい。
泣きたくなったら、大急ぎでその分、息子に、お誕生日おめでとうと言おう。
息子が寝て、息子の中でお誕生日が終わったら、その時少しだけ、自分のうちに沈むことを許そう。