年をとると
怒りっぽくなるというか、何事に対しても上から目線で全て突っかかっていくのは何故なんですか。
最近は私の父のからみが激しくて、父が家にいると辟易してしまい、必ず2階の自室にこもる。
そこは床暖が効いててあたたかで、犬と一緒になって床で伸びてしまうほど、ふうわり息が吸える。
1階は、父がいるときは、気をつけなければ。
テレビのチャンネルは父の気持ちを組む。
カレーを食べる時はスープ用のスプーンを出してはならない。
もしも出したら、お前は今後そばを、スプーンを食えと怒鳴られる。
特に要注意なのは、夕食後にビールのあと、ウィスキーお湯割りをし始めてしまった時。
必ず、近づくと面倒になる。
特に今はオリンピックだから、嫌になる。
父に言わせれば失敗した選手は誰しも構わず精神的に未熟で甘えがあり幼稚なのだそうだ。
だから、大舞台でミスをする。
……わたしは精神的に未熟だ云々の話が特に嫌いだ。
私自身、抗うつ剤を飲んでいるから。最近はおかげさまで少しずつ無くす方向に医者と話をすすめていってるが。
抗うつ剤を飲んで、気分がだいぶ良くなってきたからいいが、精神の状態を他人に決めつけられるほど、無粋で無神経なことはないと思う。
腹が立つよりも虚しくなる。
父の姿をみていると。
言っておくが、でも、わたしは父を尊敬している。
1人で会社を立ち上げて家族を養って子供達を全員大学まで入れさせ、家族を支え続けたのは、本当にすごい。就活をして、当たり前のように会社に入ることを選んだ私は、今の私と同い年だった父が、その時に企業するために、一流企業に入社した
のだと考えると、いくらたっても父には追いつけないと感じる。
とても大きな存在の父だ。
だからこそ、なんであれほど、わけのわからない怒りをテレビや新聞に向かってとばすのか、わからない。
むなしくかなしくなるのである。