お菓子作りをする理由
あの匂いで落ち着きたくて、
わたしたぶん、お菓子作るんだろうな、こんなとき。
焼き上がりの匂いにつつまれてると、すこし幸せになってくる。
というか、幸せの雰囲気をちょっと思い出せる。
周りから幸福感が、やってきてくれるからなるべくそれに染まろうとしてみる。
バターと小麦粉とお砂糖と卵。
そんなものがオーブンでふかふかと、あるいは、サクサクと焼けていく匂いは、わたしにしあわせのもや、みたいなもので、包んでくれる。
暇なときは一人でいるとき。
一人でいるときはさみしいとき。
さみしいときは誰もいないとき。
私の好きなことができるはずなのに、やらなければならないことがないと、つい、料理してしまう。
夕飯を先に作ってみたり、それでも時間があまればお菓子を作る。
作るけど作って満足する人だから、食べない、あまり。
食べないと、母に食べないなら作るな、材料がもったいない、と嫌な顔をされる。
昔からわたしは間に受けやすいのに、母はとてもズケズケと物をいう。
・ミクがだめだったのは、当たり前じゃん、だって、ナオちゃんの方が美人じゃない。
・ミクは内面をどうにかした方がいいよ、外見ばっかりじゃなくて。外見ももちろんだけど。もう少し服に気を使えば?
・内面を磨く努力してるつもり?
・なんであれやっといとくれないの、気がつかない人は誰からも好かれないよ
・社会に出て困るよ、そんなんじゃ
・本ばかり読んでないでちょっとは動けば?だから太るんだよ。
どうせデブだし内面もだめだよ。
好きな人に好かれたい
私の何がダメなんだろう。
私はそんなに底辺なの。
なんでほとんどの人ができる付き合う相手ができないんだろう。
バカ大に行ってるわけではなくて、某有名私大に行ってるからこそなんだか、こんなしょうもないことに、
つらくて
かなしくて
せつなくなっている、
自分が本当に大嫌いだ。
さみしいのがいやだ。
さみしがってるのもいやだ。
でもさみしい。
出家しようかなとか思ったけど、
某女作家を見てるとああはなりたいないと思っていま、また、クッキーを焼いている。