つらつら、つら

ぼーっとしてると言われるのでそのぼーっとを文字にしてみようと。たぶんそんな内容。

役割のないぬいぐるみのようだからかなしいのかもしれない

お風呂から上がったら、台所に立っている相手の人がいた。
お腹が減ったみたいで、ホットケーキを焼こうとしていた。
見つかったって顔をして、いたずらがばれたみたいな顔してた。

別にいいんだけど。
良いはずなんだけど。

なんでかなしくなるんだろうこんなに。

笑えない。
感情が表情に出やすいというか、隠せないから、大変だった。
何を思っているのか、見つからないようにするのが。

たまにわたしがここにいる意味を考える。
何もできてないんじゃないかと。
ただの可愛いぬいぐるみと同じなんじゃないかと。

ご飯も作ってる。
掃除もしてる。
たまに一緒に遊びに行く。
お話をする。

けど、ご飯を作っても、もともと少食だからあまり食べない。
残すことも多い。

わたしの舌がおかしいんじゃないか、たまに思う。
実はとんでもなく、不味く作ったんじゃないかと。
自分の作ったご飯がまずいことはないと思う。
友達や親兄弟に食べてもらっても不味いと言われたことはない。
むしろその逆。
わたしも不味くはないと思う。

聞けば、相手の人も美味しいといってくれる。
嘘じゃないと思う。でれって嬉しそうに言ってくれるから。


けど。たくさん食べない。

今みたいに、夕飯のポトフが残っているのにホットケーキを焼こうとしていた。

わかる。
ホットケーキとか、甘いものが食べたくなったんだよね、きっと。
ポトフじゃなくて、そういうものが食べたかったんだよね。そういう時、ある。

だけど。
多く作って残ったものを基本は食べない。食がすすむような食べ方をしない。

彼が料理ができる人だと知ってる。
パエリアとか、前作ってくれて美味しかった。

ホットケーキ、焼くよ、と伝えてると、焼き方について、教えてくれる。
焼き方、わかってる。

クリスマスの人を呼ぶときも、何か作ろうかと申し出てくれた。

それでもいいけど……。

かなしいのは、きっと、何も分担させてくれないところなのかもしれない。
作ってくれる方が美味しいとか、思わせることができていないところが、かなしいのかもしれない。

料理くらい、わたしの権利でもいいじゃない。
そこは任せたって思ってくれてもいいじゃない。
作って、とか、前作ってくれたあれ食べたいとか、伝えてくれてもいいじゃない。

子どもが、お母さんのあれが食べたいって言ってくれるような子になりますように。

1人、寝室から出られない。
今彼がお風呂に入っていてくれて本当によかった。