つらつら、つら

ぼーっとしてると言われるのでそのぼーっとを文字にしてみようと。たぶんそんな内容。

言葉の紡ぎ方が絶妙な作品にひかれます

お題、書く。

「人生に影響を与えた1冊」

 

1冊しか選んじゃいけないっていうのが、むつかしいところですね。

わたしは0歳から生きていて、きっと3歳くらい?いや、もっと前か、もっと前は記憶がないけど、もっと前から本を読んでもらったりしていたわけだし。
『いないいないばあ』も『はらぺこあおむし』も、なんでも読み聞かせてもらって、これらのあんまり自分自身で意識しないで吸収した物語は、わたしの人生の根幹部分に実は大きな影響を与えているのかもしれないし。
そう考えると、「人生に影響を与えた」選ばれし1冊はどれなんだろうと、永遠と悩むわけですが。

 

一冊って、決められないじゃん、いいや。そしたら今思いつく、深くわたしと関わった本にするわ。
もうお題じゃないですね。

『GOSIK』桜庭一樹

 

桜庭一樹の作品は恥ずかしながらラノベがはじめでした。てか、でも、わたしが中学の頃の桜庭一樹芥川賞作家でもなんでもなかった。ただのラノベ作家だった気がする。
このね、『GOSIK』のたぶん一番初めの巻のところに、噴水を表現するところがあるんです。庭の噴水から水が出ている様子を、桜庭一樹は<とろとろ>と表現していて、確か。
水が出てくる様子が、とろとろ、と。トロトロ……カタカナだったかもしれない。

 

こんなふうに、表現できるんだって思った。
言葉って無限で、世の中に起きていることが、人によっても時間によっても同じものは何一つなくて、それを表現するために言葉を連ねる、から、同じ事象を書き表すのも無限大で。
とにかく、どかんと衝撃を受けた。

桜庭一樹すごい、大好きってなった。
桜庭一樹の作品はすべて読むようになった。
 

ついでに言うと、今の旦那さんとの一番初め、出会いがしらでの話題も、桜庭一樹。お互いどんな本を読むの、という話になって。
桜庭一樹のこんなふうなとこに感動したことがあるって話をして。
それからなんやかんやあって、今、一緒に暮らしているわけです。

 

自分の驚きとか感動とか、衝撃を受けたものを共有し合えることは素敵です。

同じく、言葉の連ね方が好きで、好きで仕方ないのが、江國香織の作品。
全部。
不倫のどろどろしたのから、雪だるまの雪子ちゃんみたいな、童話まで。すきまのおともだち、も、好き。
あれを読むとレモネードがすごく飲みたくなる。

江國香織の、さみしいけれど自分を愛していて、寂しい自分ってしっかりわかっていてそれでもその自分を愛しているし、自分を満たすために、自分ながらの小さな幸福をちりばめた生活をする、ような、雰囲気がすき。

あこがれるけど、そう生活できるように、なるのだろうか。

雨の日はイチゴジャムを作りましょう、とか、わざと長靴を履いて傘をさして……もしくはレインコートを着て、近くの林まで散歩に行ってみる(雨で強くなった森の匂いを深く吸い込むため、、とか。江國香織はそんなイメージ。
真似したい。
江國香織に登場する、自分を幸福にさせるための手段を択ばない柔らかな人達、に、わたしもなりたい。

浮世離れして、生活したい。

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