つらつら、つら

ぼーっとしてると言われるのでそのぼーっとを文字にしてみようと。たぶんそんな内容。

万能感はいつまでのもの

小さい頃、万能感のかたまりだった。
万能感しかなかった。
多くの子供がそうだと思うけど。

世界は自分のために回っている態度で、満面の笑みで元気いっぱいに好きなことを好きなだけしていた。

厨二でごめんなさい。
先に言っておきます。

たくさん、年相応にはいろんな事を経験して、ずっとひとりで不安定で自由でうろちょろふらふらしていて。
好きな人がすきになってくれてからは少しとどまるようになって。

私にないものをたくさん持ってる人だから、惹かれた。
好きになったし、今でも好き。
尊敬してるし、愛されて幸運だと思う。

たまにでも、その万能感に驚くのを通り越して、子どもを見ているようになる。
少年を見ているように。
全力で楽しそうなところも。
自慢して得意げなところも。
男の子みたい。
あ、寝顔も。

一度だけじゃなかったはずだ。
自分の限界とか、できないこととか、届かない人とか、ぜつぼうとか。
話を聞いてて、そういうことが彼にもあったと知ってる。
彼はそれを知ったはずなのに。

今も昔も仕事ができてしっかり稼いでいるからかな。
だから失った自信も、もう一度より頑丈になって建築されていくのかな。



人との関係で自分の限界を感じたことがないからかも。
人には合う人合わない人がいて、一方的に好きでも両思いにはならなくて。

当たり前のことだけど、彼はそれを身をもって体感したことは、たぶん、ない。

彼はふられたことはない。
思いが届かなかったこともない。
いつも、花の方。
綺麗な蝶々がひらひらと寄ってきてくれる。

その違いでこんなに差が出るのかな。

わたしは努力でどうにもならないこともあると知って、その分人を許すようになった気がする。
そういう人もいるよね、て。
いろんな人が、いるから。
わたしが好きなもの、認められるものだけで、世界は構想されてるわけではないし。

許せないこと、嫌いなこと、それらに出会うと全力で嫌悪感を示すか、何かに当たる。外に出す、暴力的な表れ方をする。
見ているこちらがこわくなる。
矛先が私に対して出ないとわかっていても、泣きそうになる。

わたしはそうはならない。
ただたぶん、泣くだけ。

どっちもどっちなのかな。   

父を見てきたから、不快感や怒りが暴力に向かう人とは絶対に一緒になりたくないと思ってた。
物に当たる人、声を荒げる人を何が何でも好きにならないつもりだった。

付き合ってた頃から、彼にそういう面があるって分かったけれど。

どうしようもなかった。
やっぱり好きで。

少年みたいな彼。
いつまでも楽しそうに笑っていてほしい。
嬉しそうにしてほしい。

……物に暴力的なのだけ、頂けないけど。

わたしが今こうなのは、あのときああだったから?て、過去のせいに未だにしてしまいそうになる。
それと同時に、わたしが今こうなのは、あのときああだったおかげだとも、思う

今が一番、未来にとってベターなことをしていますように。