つらつら、つら

ぼーっとしてると言われるのでそのぼーっとを文字にしてみようと。たぶんそんな内容。

「20歳」……精神的な病気になっていた頃を振り返って。

今週のお題「20歳」

 

20歳って何してったけ……今から四年前だから。大学二年生のときか。

カナダに短期留学に行った。

そこで北朝鮮人に初めて会った。

ああ、そうだ。思い出した。

わたし、あのときがたぶん、摂食障害のピークだった気がする。

 

大学一年のときに、恋愛をこじらせて、好きな人を気づいたら仲良しの子に奪われていて。その仲良しだった子は、少しふっくらしていたから、わたしがもっと痩せて綺麗になったら、好きな人がもう一度こっちを向いてくれるかも、と、わけのわからない理屈で急激なダイエット。そのまま摂食障害

食べたいけど、食べちゃダメだ。
食べちゃダメだ食べちゃダメだ食べちゃダメだ。って感じ。
レシピ本、レシピサイトを見まくって美味しそう食べたい、けど、食べれないっていう思考回路を永遠とやってた。

大学とバイト、それから、食べたいけど食べちゃダメだっていうこの三つしか、当時はなかった。

 

驚くことにカナダのホームステイ先でも食べる、食べられないってやってたんだからびっくりだよね。ホストマザーのパティ―にあなたは痩せすぎって心配されたし。

でも、留学中は、基本的には食事は全て冷蔵庫の中にあるもの、勝手にどうぞだったから、自分で肉油炭水化物抜きのもを食べてた。果物とかきゅうりとかばっか食べてたなあ。

 

痩せていたことが嬉しくて。痩せすぎかもなって思ったけれど、昔のようになりたくなかった。
成人式の集まりが母校であって、中高のみんなに再会したときも、痩せてて嬉しかった。そういう、痩せて嬉しいっていう気分がハイの状態を継続してた。

それが少しずつ、自分はこの先あと何十年も食べたいけど食べちゃダメっていう苦しい気持ちで一人でずっと生きていかなきゃいけないのか、と、思いたち。

一生一人でこんなことを思って毎日生きていかなきゃいけないの??と。


前から回りに当たり散らしたり、気分の上がり下がりがものすごく激しかったんだけど、いよいよ、おかしくなってきた。
常に涙が出るし、栄養不足でふらふらするし。

大学二年の夏の留学が終わって、寒くなってきて、冬になってきて。骨と皮だけのわたしは寒さでストーブの前から動けなくなって。
このときには、食べたいけど恐怖感から食べれない状態になってた。
一日中食べる事を考え、お母さんに食べなさいと怒られ、わたしが食べないと騒ぎ、喧嘩。喧嘩のあとには、お母さんにも見放されるとまた泣いて。

何かにすがりたくて、本気で何でもいいからどこかに入信しようかと思ってた。

で、そんなだったんだけど。
ネットで摂食障害って言葉に出会って、あれ、わたしこれじゃない? わたし、病気? ってやっと気づいた。
簡単に新情報をチラ見せしてくれるネットはやっぱりすごいよね。

 

で、病院に行き。心療内科に行き。
カウンセラーに通い。
でも、食べてもいいとわかっても、食べることがなかなかできなかった。

どうして食べちゃいけないのか分からないのに、食べちゃダメと、頭が言ってきて、どうしても、食べれない。パニックで泣く、の繰り返し。

低血糖症サプリメントと食べ物で直すっていう表参道の病院にも行った。
毎日、たんぱく質の粉を溶いたやつと、サプリメントを多量に飲んで、食前にキャベツの千切り食べて、ご飯を玄米にして。

いろいろ、やってたら、少しずつ、おちついて、食べられる種類が増えていった。

一番、この病気で一番大変だったのは、たぶん、お母さん。
わたしも大変だったんだけど、四六時中わたしに当たられ、作ったご飯は食べてもらえず、目の前で自分の娘がどんどんやせ細って行って、もう一人ぼっちだといつも泣いていて。

こんなに愛してる自分の子に、まったくそれが伝わらないっていう同じ状況になったら。そう思うだけで、怖くて寒くて仕方なくなる。

あの時は、ほんとうに、迷惑かけてしまった。

 

今ではケーキも甘いものもあったかい炊き立ての白米も、バラ肉も、鶏ももの皮も、何でも食べますw
太ってきたから少しは痩せなきゃっておもうけど。ダイエットをしても、前みたいなふうには、もうならないと思う。

精神的につらいときにダイエットは、やめよう。
心が満たされてるときに、幸せを感じつつダイエットするのが良いよね。

20歳の頃、少なくともわたしは、年齢だけ大人になって、精神的には不安定な思春期そのものだった。

家族もだけど、年齢が上がるとともに、どんどん自分が立っている社会も広がりをもっていって。

広がっていく社会に存在する人、家族だけから、同い年の友達、先輩後輩、先生、上司、部下……そのステージごとに、色んな人と出会って、尊敬して、嫌いになって、好きになって、大事に思って、苦手と感じて、愛していると心底思って。

人に抱くいろんな種類の感情を、味わえば味わうほど、精神的にも大人に近づけていくのかな、と思いました、まる。

 

いま、まだ、24歳で、もう24歳の、しがない考えの文章でした。